【曲について】バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043【その1】
今回からは、ミニコンサートで取り上げる曲について、若干熱く語りたいと思います。
標題のバッハの協奏曲(奏者の間ではよく略してドッペルコンチェルトとか言いますね。ドッペルは、英語のdoubleにあたるドイツ語です)。ヴァイオリンのアンサンブル史上、大変重要な曲だと思っています。
この曲の凄い点その1。2つのヴァイオリンが全く対等な立場にあること。片方だけがメロディのみ、もう片方が伴奏に徹していたりはしません。主旋律を一方が弾いたかと思えばもう一方が弾き、そうこうしているうちに旋律が変わったり、2人が同時に主旋律を弾いたり。この点については、特に1楽章、3楽章が分かりやすいと思います。
凄い点2。2楽章が美しい。天上の音楽と言いたくなる瞬間がいくつもあります。バッハは教会音楽家でもありまして、聖書に書かれた出来事(例、イエス・キリストの十字架の死)を描いた曲なども作っています。バッハなりの表現方法として、神の栄光を感じさせる音の並び、組み立て方などを編み出していたのではないか、また、この曲にはその表現方法が生かされているのではないか。そのようなことを考えます。
長くなりそうなので今日はここまで。
この曲の魅力はまだ語りつくせません!
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2本のヴァイオリンによるアフターヌーン・コンサート、チケットまだ空きがございます。
2月29日(土)16:30〜 (16:00入場可)
グラン・シェフ クーゼーさんにて
(ハーモニーホールふくい 敷地内のお店です)
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