新たな体験はいつも楽しい。
16日(日)、東京を拠点に世界中で、時代・国籍に囚われない音楽を演奏されているプロフェッショナルな方々、アンサンブル・ノマドさんと、ピアニストの大宅さおりさんのコンサートを聴くことができ、非常に刺激を頂きましたので記録です。
何が新しい体験であったかと言いますと、なかなか無いこのプログラムを、ハイレベルな演奏で聴けたこと。本気の現代音楽〜古典までのミックスです。
Program
カーター:Esprit Rude/Esprit doux(1985年)(フルート、クラリネット)
ミヨー:組曲(1937年)(ヴァイオリン 、クラリネット、ピアノ)
バッハ:無伴奏パルティータBWV1013より「アレマンド」「ジーグ」(ヴァイオリン 用の譜面をアルトフルートで演奏)
フェルドマン:ヴィオラ・イン・マイ・ライフⅢ(1970年)(ヴィオラ、ピアノ)
シューマン:3つのロマンス(1849年)(クラリネット、ピアノ)
星谷丈生:カルナータカの花(2016年)(フルート、ヴィオラ、クラリネット、ピアノ)
ミヨー、バッハ、シューマン、絶品でした。特にシューマン、作曲者は比喩でなく若干命を削って書いた感があり、本当に素晴らしい曲を改めて発見した思いです。これらを熱量をもって再現される皆さんの精神的なスタミナ、どうなっているのだ...?
カーター、フェルドマン、そして星谷先生。これら3つは、これまで自分があまり慣れ親しんで来なかった、新しい外国語で書かれた書物のような、そんな音楽でした。分からなかった部分も多く残されていますが、楽しかった上、聴いたことで自分の想像力の限界は確実に広がりました。(例、こんなに静謐かつ繊細な音楽があるとは...という衝撃@フェルドマン)
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音楽でも美術でも、またこれらに限らない日常生活内での活動でも、知らないうちに、自分が心地よく感じる範囲を限定してしまう傾向があります。時には意識してでも、新たな体験をしに出かけたいと思います。
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